カリン盆栽の赤星病?
5月10日、ふとカリンの葉を見ると、
なんと葉っぱに穴が空いて食べられています!
カリンの食害で調べた所、
アブラムシ、毛虫がヒットしましたが、
アブラムシは汁を吸うので違う、毛虫は夏頃なので時期が違う。
犯人は誰なんだと思いつつ樹を観察していた所、
居ました。コヤツが犯人です。
今までミノムシは、かわいいーと思って見てましたが、調べてみると葉っぱを食べるそうです。
物理的に居なくなってもらいました。
その翌日、再び観察していると、
前々から気づいては居ましたが病気とは思っておらず。
葉に赤や黒の斑点が出ていて、調べてみると赤星病、黒星病というカビ菌による葉の病気でした。
赤星病はさび病とも言うようで、こちらの方が多くのサイトがヒットします。
昨日の葉の食害に気づいた時に、思考停止でベニカXを散布してました。
うどんこ病、黒星病、灰色かび病と菌類に効果があるので、被害が拡大しないことを願い、経過観察していこうと思います。
バラ科の樹種が発症するようで、
隣に長寿梅が居るので、こちらにも予防で散布しておきます。
庭木のカリン、さくらんぼ、百日紅
庭木の剪定について教わったので、記録として残します。
教えて頂いたのは5月3日です。
樹種は下記のとおり。
・カリン
・さくらんぼ
・百日紅
カリンについて
カリンは、強い樹なのでどんどん伸びます。
カリンのそばに黒松が植えてあり、黒松の方へもどんどん伸びて黒松の日当たりを阻害してました。
カリンの幹はツルッとしていて、夏の日差しを浴びると焼けてしまうそうです。
そのため、人間で言う帽子のように、葉で幹が隠れてないといけません。
切ったあとから2番芽が出るまで(幹を葉が覆うまで)は2ヶ月かかるので、夏が始まる7月まで今ならまだ間に合うということで、目線の高さでバッサリ切りました。
地植えで直幹なので、バッサリいっても大丈夫とのことでした。
曲が入っていると直幹より弱いんでしょうか?
機会があれば聞いてみようと思います。
と、いうことでカリンは今丸坊主です。
2番芽がどう出てくるのか、今後の変化に注視します。
さくらんぼについて
カリンの隣にさくらんぼが植わってますが、こちらも伸びたい放題です。
桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿と言いますが、さくらんぼはどうなんでしょう?
見て頂いたところ、中に葉があるので、2,3枚葉を残して切っていいとのこと。
というか、敷地をはみ出してしまっている所は切るしか選択肢ないですよね。と。
また、頭の方も屋根より高くなってる箇所は切って良いとのこと。
今回は敷地からはみ出ている所だけ切って、頭の方はまたいずれ処置します。
百日紅について
百日紅もカリンと同じだそうです。
百日紅はこれから花芽が出てくるので、花芽が出た後に剪定すると花が咲きませんが、今ならまだ花芽が出る前で間に合うとのことでしたので、目線の高さでバッサリ切りました。
こちらも、今後の変化を注視していきたいと思います。
盆栽、水やりと用土の話
今日は暁霞園
https://goo.gl/maps/gctsEKdkJRRJhkY8A
の永田さんにお越し頂き、祖父が遺した鉢を引取って貰いました。
(もちろん自分が使いたい鉢は確保して。)
その際に色々お話しを聞けたので、
備忘録としてまとめておきます。
(過去に教えて頂いた内容も含みます。)
盆栽と庭木について教えてもらったのですが、
書いていたら長くなったので、今回は盆栽の水やりと盆栽用の土についてまとめます。
目次
盆栽について
1.盆栽の水やりの頻度
2.盆栽土について
1.盆栽の水やりについて
盆栽は「水やり3年」と言われるほど、盆栽管理の最重要項目である水やり。
この水やりについて教えて頂きました。
まず気になる水やりの頻度について、結論から言うと、答えはありません。
冬は2〜3日に1回、春と秋は1日1回、夏は1日2〜3回と言われますが、日当たり、風通しなど、それぞれの盆栽が置かれている環境ごとに違いが出るため、これは大体の目安でしかありません。
暁霞園では、夏は多い時で1日4回水やりをするそうです。
なので、上記の目安は目安として頭に入れておいて、盆栽の様子を見ながら慣れていくしかありません。
同じ環境下でも、樹勢の強弱や用土の状態によって乾き具合が変わってきます。
1ヶ月くらい良く観察しながら水やりをしていると、土が濡れている状態と乾いている状態が分かるようになりますよ。
「土が乾いたら水やり」を念頭に置いて水やりをしていましたが、黒松で他に比べて乾きが遅い黒松が1鉢あり、樹勢が弱く根の状態が悪くて水の吸い上げが弱いのかと思い、鉢を緩めて乾きの良い土を入れようと考えていることを話しました。
回答は、「不要な水は排水されるので植替えはしなくていいです。土が乾いてなくても、1日1回水やりをして下さい。(これは今の時期だから1日1回なのだと思います。)」
盆栽鉢は水抜きの穴が空けてあるので、不要な水は排水されます。常に土が湿っている状態で根腐れを起こすなら、梅雨に全て根腐れを起こすはずですが、そうはならないので大丈夫だそうです。
また、化学肥料を与えているのですが、化学肥料は水に溶ける時に炭酸ガスが出ます。樹の根は人間と同じように呼吸をしているので、この炭酸ガスが土の中に溜まると呼吸が出来なくなってしまいます。水やりはこの炭酸ガスを排出し、新鮮な空気を取り込む効果もあるため、そのためにも1日1回は水やりをした方がいいそうです。
水切れを起こし根が枯れてしまうと、再生するまでに最低1ヶ月はかかるそうです。その1ヶ月の間、根から水を吸い上げることができないので、枯れるか枯れないかは地上に見えてる樹の体力次第ということです。
そういうこともあって、水切れより多水によるダメージの方が少ないので、水を良くやるよう教えてくれているのかもしれません。
YouTubeで見た水やり指南の動画でも、基本的には土の表面が乾いたら水やりと言っていましたが、迷ったら水やりとも言っていましたので、多水の方が安全サイドなのだと思います。
2.盆栽土について
祖父の盆栽小屋に、赤玉土とボラ土が遺されていました。赤玉土を見てみると、大小様々(0.5mm〜4mmくらい)なサイズが混ざっているように見えます。
樹高によって土の粒のサイズが変わるので、篩い分けした方がいいのか聞いてみました。
回答は、「これくらいのサイズなら、混在してても大丈夫。粉になってる土も、篩わなくても水やりで流れていくので篩う必要はありません。」
なるほどなるほど。
赤玉土とボラ土の割合はどうしたらいいんですか?
「赤玉土が7割、ボラ土を3割で混ぜて下さい。」
炭を入れた方がいいと言う情報を見ましたが?
「炭を入れると、酸性に傾く土をアルカリ性に調整してくれる効果、土の中の炭酸ガスを吸着してくれる効果、殺菌効果があります。絶対必要ではありませんが、あったら入れたほうがいいです。入れすぎは良くないので、入れるなら1割程度にしてください。」
その後、実際に土を配合して植替えも見て頂きました。
他に教えて頂いた庭木の情報と、植替えについての情報は、また後日まとめてアップします。
自己紹介とブログ開設の経緯
自己紹介
初めまして。
盆栽成長記 編集長の碇ケンジと申します。
私が盆栽を育て始めたのは2022年2月。
盆栽愛好家であった祖父が亡くなり、
育てていた盆栽の中から、形見として黒松を譲り受けました。
この黒松を絶対に枯らしてはいけないと思い、
盆栽について調べ、盆栽園に相談し、盆栽に関する知識を増やしてきました。
最初はこの黒松1鉢だけでしたが、
大事にするあまり手を出せずに病気にしてしまったり樹形が崩れてしまっては
本末転倒だと考え、祖父の盆栽小屋に残っていた黒松を引き取り、
形見の黒松の代わりにお世話の練習をすることにしました。
しかし、盆栽は色々な手入れが必要で大変だと思っていましたが、
全くの正反対!
樹の元気が無いときは剪定や植替え、芽摘み等、手を加えてはいけないのです。
覚えた知識は試してみたい、でも手持ちの樹には試せない。
だんだん知識が増えるとともに試すための樹が欲しいと思い始め、
盆栽小屋に残っていた盆栽を少しずつ運び出し、
だんだんと手持ちの盆栽が増えていった結果、何か記録をつけていないと
どの盆栽にいつ何をしたのか分からなくなると思いました。
このブログは、そんな私の盆栽の育成記録と、
私自身の盆栽育成成長記録として、活動していきます。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
これからよろしくお願い致します。